きみが窓を見なくなるまで
二日後の昼休み、高木くんの机に薄い青色が見えた。

『木曜日の余白』。

机の上に、裏返しに置かれている。

その隣には、購買のパンの袋。

私は自分のお弁当を閉じながら、視線を戻した。

読んでいる。

たぶん。

家へ持ち帰っただけではなく、学校でも。

胸のあたりが、少し軽くなった。

みなみが私の弁当箱を見て言う。

「今日、食べるの早かったね」

「そう?」

「うん。私、まだ半分」

私は箸を片づけながら、何となく頷いた。

本を気にするあまり、卵焼きの味をよく覚えていなかった。

それは少し、もったいないことをした。
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