きみが窓を見なくなるまで
「佐々木は?」

高木くんに聞かれ、顔を上げる。

「え?」

「次、入ると思う?」

私は考えた。

うまく話せるかどうか。
何を頼めばいいのか。
店の人は、あの手紙をどう受け取ったのか。

わからないことが、たくさんある。

「……一回、店の前を通り過ぎそう」

言うと、高木くんが笑った。

「わかる」

「で、一周して戻ってくる」

「それ、俺も思った」

今度は私も笑った。

同じ意見になったことより、その一周を二人とも想像したことがおかしかった。

本の中には、そんな場面はない。

なのに、見たものを確かめ合ったような気がした。
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