きみが窓を見なくなるまで
その日の放課後は、当番ではなかった。

私は机の中を空にして、鞄を閉じた。

みなみは日直の仕事で、まだ黒板を消している。

「先、帰ってていいよ」

「ううん。待つ」

そう言ってから、廊下へ目を向けた。

図書室へ行くなら、ここで別れることもできる。

読んでみたい本は、ある。

先生に聞きたいことだって、探せばあるかもしれない。

私は鞄の持ち手を握り直した。

用事を探している。

そのことに気づくと、顔が少し熱くなった。

みなみが黒板消しを置いた。

「お待たせ」

「うん」

私は彼女と一緒に、教室を出た。
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