きみが窓を見なくなるまで
「切れそう?」
「え?」
「それ」
ゴムを見て、慌てて力を抜いた。
「違う。なんとなく」
高木くんの口元が少し上がる。
私はゴムを手首へ戻した。
「今日、体育で使ったから」
「うん」
それ以上、聞かれなかった。
私も、髪の話を続けられなかった。
高木くんは返却した本を一度見てから、棚のほうへ向かった。
カウンターに一人になる。
私は手首を机の上へ置いた。
そのくらいでも、よくない?
髪を結ぶことは、彼が話していた小説とは関係ない。
それでも、その言葉をもう一度思い出した。
「え?」
「それ」
ゴムを見て、慌てて力を抜いた。
「違う。なんとなく」
高木くんの口元が少し上がる。
私はゴムを手首へ戻した。
「今日、体育で使ったから」
「うん」
それ以上、聞かれなかった。
私も、髪の話を続けられなかった。
高木くんは返却した本を一度見てから、棚のほうへ向かった。
カウンターに一人になる。
私は手首を机の上へ置いた。
そのくらいでも、よくない?
髪を結ぶことは、彼が話していた小説とは関係ない。
それでも、その言葉をもう一度思い出した。