ワンコなふりしてドSだなんて、どういうことですか!
東名を降りて山あいに入ると、空気がひんやりと変わった。
窓の外に広がる山肌は赤や黄に色づきはじめていて、都心とはまるで別の季節がそこにあるようだった。
「綺麗……」
思わず呟くと、九条先生がちらりとこちらを見た。
「箱根、来たことありますか?」
「初めてなんです」
「それはよかった。じゃあ今日はたっぷり満喫しましょう」
パッと顔を輝かせた彼に、つられて笑ってしまう。
地方から出てきてそれなりに経つのに、ほとんど旅行らしい旅行をしていない。都内から一時間足らずでこんな景色があるなんて、今までどうして来なかったんだろうと不思議になるほどだ。子どもの頃の遠足を思い出し胸がうきうきと弾む。
昼食は、芦ノ湖を望むクラシカルな洋食レストランだった。白いクロスのかかったテーブル、大きな窓の向こうにはきらきらと光る湖面と、時折行き交う海賊船が見えている。
運ばれてきた料理はどれも丁寧な仕事がしてあって、口に入れるたびに思わず顔がほころんだ。
「病院、慣れてきましたか?」
窓の外に広がる山肌は赤や黄に色づきはじめていて、都心とはまるで別の季節がそこにあるようだった。
「綺麗……」
思わず呟くと、九条先生がちらりとこちらを見た。
「箱根、来たことありますか?」
「初めてなんです」
「それはよかった。じゃあ今日はたっぷり満喫しましょう」
パッと顔を輝かせた彼に、つられて笑ってしまう。
地方から出てきてそれなりに経つのに、ほとんど旅行らしい旅行をしていない。都内から一時間足らずでこんな景色があるなんて、今までどうして来なかったんだろうと不思議になるほどだ。子どもの頃の遠足を思い出し胸がうきうきと弾む。
昼食は、芦ノ湖を望むクラシカルな洋食レストランだった。白いクロスのかかったテーブル、大きな窓の向こうにはきらきらと光る湖面と、時折行き交う海賊船が見えている。
運ばれてきた料理はどれも丁寧な仕事がしてあって、口に入れるたびに思わず顔がほころんだ。
「病院、慣れてきましたか?」