ワンコなふりしてドSだなんて、どういうことですか!
私の苦情とも言える問いかけに、九条先生は一瞬だけきょとんとした顔をした。それから、人懐っこい笑顔を浮かべて首を傾げる。
「え? 何のことですか?」
「何のことって……メッセージです。私の返信、読まれましたよね?」
「ああ、あれですか」
九条先生は悪びれる風でもなく、にっこりと微笑んだ。
「もちろん読みましたよ。『すっかり元気になりました』って書いてあったので、お返事は控えた方がいいのかなと思って」
ウッと言葉に詰まる。
「僕がここに来るのは、以前から決まっていた人事ですが、雪村さんが〝偶然〟うちの病院を選んでくれたなんて、僕もびっくりしましたよ。なにしろ何度も誘ったでしょ? あれ、ここのことだったんですよ」
やけによくしゃべる彼を、目を細めて睨んだ。
「病院名を言ってくださったらよかったのに」
そうしたら絶対にここには転職しなかった!
「しかし、まさかこんなところで再会できるなんて、本当に縁があるんですね、雪村さん」
「え? 何のことですか?」
「何のことって……メッセージです。私の返信、読まれましたよね?」
「ああ、あれですか」
九条先生は悪びれる風でもなく、にっこりと微笑んだ。
「もちろん読みましたよ。『すっかり元気になりました』って書いてあったので、お返事は控えた方がいいのかなと思って」
ウッと言葉に詰まる。
「僕がここに来るのは、以前から決まっていた人事ですが、雪村さんが〝偶然〟うちの病院を選んでくれたなんて、僕もびっくりしましたよ。なにしろ何度も誘ったでしょ? あれ、ここのことだったんですよ」
やけによくしゃべる彼を、目を細めて睨んだ。
「病院名を言ってくださったらよかったのに」
そうしたら絶対にここには転職しなかった!
「しかし、まさかこんなところで再会できるなんて、本当に縁があるんですね、雪村さん」