キスするくせに、彼氏じゃない。
『腹減った』

 

真面目な顔で言った声まで浮かんできて、また笑ってしまった。

 

「瀬川くんみたい」

「俺、怒ってた?」

「お昼、食べ忘れてた」

 

彼は少し目を細めた。

 

「今日は食べた」

「よかったね」

「何で子どもに言うみたいなの」

 

私は本で口元を隠した。
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