キスするくせに、彼氏じゃない。
彼の足が、ほんの少し遅くなった。

 

慌てて続ける。

 

「でも、話したいことがあると、聞いちゃう」

 

言ってしまってから、顔が熱くなった。

 

話したいことがある。

そんな言い方をするつもりではなかった。

 

瀬川くんはしばらく黙っていた。

 

信号が赤に変わる。

二人で止まった。
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