キスするくせに、彼氏じゃない。
彼の足が止まった。

 

私は、一歩先で振り返る。

 

ほんの数秒。

何とも言えない顔をしたあと、彼が額を押さえた。

 

「……誰から聞いた」

「廊下で」

 

視線が合う。

 

私はこらえきれず、少し笑ってしまった。
< 164 / 756 >

この作品をシェア

pagetop