キスするくせに、彼氏じゃない。
階段へ向かって歩く。

途中、廊下の蛍光灯が一本、ちかちかと瞬いた。

 

「こっち、暗いね」

 

窓のない曲がり角へ目を向ける。

いつもなら人がいるから気にならない場所だった。

 

瀬川くんが半歩先を歩いた。
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