キスするくせに、彼氏じゃない。
私は部屋着の裾を少し上げた。

赤くもなっていない。

 

『何ともない』

 

送ってから、もう一行打つ。

 

『瀬川くんは?』

 

すぐに既読がついた。

 

『俺も平気』

 

そこで会話は止まった。

 

画面を見たまま待つ。

自分から何か送ろうとして、何も思いつかない。
< 194 / 756 >

この作品をシェア

pagetop