キスするくせに、彼氏じゃない。
「……別に」

 

言ってから、自分で気づく。

 

「瀬川くんみたいな返事になった」

 

彼の口元も、少し動いた。

 

「俺、そんな言う?」

「言う」

 

即答すると、今度はちゃんと笑った。

 

昨日のあとでも、こうして話せる。

 

それが嬉しかった。
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