キスするくせに、彼氏じゃない。
「駅のとは違う」

 

私は少しかがんだ。

猫が顔を上げる。

 

目が合った。

 

「……触らないから」

 

小さく言うと、隣で瀬川くんが息を漏らした。

 

「何」

「俺に言った?」

「猫に」

 

また少し笑われた。

 

私は彼を見上げる。
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