キスするくせに、彼氏じゃない。
「具合悪い?」

「……少しだけ」

「保健室?」

 

私はうなずいた。

 

先輩はノートを持ち直した。

 

「俺、職員室行くところだから。途中まで一緒に行こうか」

 

断る言葉を探した。

でも、先輩は私の腕を取ることも、急かすこともしなかった。

一段下りたところで、待っている。
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