キスするくせに、彼氏じゃない。
先生が戻ってから熱を測ると、少し下がっていた。

 

母に連絡し、駅まで迎えに来てもらうことになった。

私は鞄を持ち、保健室を出た。

 

一ノ瀬先輩は、廊下の掲示を見ていた。

 

「帰れる?」

 

振り向かれ、私はうなずく。

 

「迎えに来てもらうので」

「そっか。よかった」

 

先輩は私の鞄を見た。

 

「重くない?」

「大丈夫です」

 

今度は、本当に持てた。

 

先輩は笑って、それ以上は言わなかった。

昇降口まで並んで歩く。
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