キスするくせに、彼氏じゃない。
担当の久保先生は、出席を取るのが早かった。

名前を呼ぶ声が教室を進んでいく。

 

「白石」

「はい」

 

隣の彼が、こちらを一度見た。

 

「瀬川」

「はい」

 

今度は私が見た。

 

瀬川律。

プリントの字と、隣の顔がようやくつながる。

 

「今日は隣同士で一組な。机、少し寄せて」
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