キスするくせに、彼氏じゃない。
全然、わからない。

 

「早く授業終わらないかな、とか」

「まだ始まったばっかだけど」

「だから、かなって」

 

彼の口元が、少しだけ動いた。

 

「違う?」

「腹減った」

 

私は壁の時計を見た。

 

「お昼休み、今終わったところなのに?」

「食ってない」

「どうして」

「本読んでた」

 

思わず彼を見る。

彼も、なぜか私を見ていた。
< 35 / 756 >

この作品をシェア

pagetop