キスするくせに、彼氏じゃない。
「……お腹って、空くの忘れられるんだ」

 

口にすると、律が一瞬黙った。

それから顔を窓へ向ける。

 

肩が、ごく小さく揺れた。

 

「今、笑った?」

「少し」

「普通に聞いただけなんだけど」

「わかってる」

 

わかっている顔ではなかった。

 

私はプリントに目を落とした。

『外から見ただけではわからない』と書く。

隣からのぞかれている気配がした。

 

「それでいいんじゃない」

「まだ一行だよ」

「答えとしては」
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