キスするくせに、彼氏じゃない。
「……じゃあ」

 

プリントの空いたところに、ペンを置く。

 

「わからないところがあっても、理解しようとはできる、かな」

 

彼が私の書く文字を見ていた。

 

「うん」

 

短い返事だった。

でも、適当に合わせた声には聞こえなかった。

 

*
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