キスするくせに、彼氏じゃない。
提出用紙に名前を書いていると、先生に呼ばれた。

 

「白石、それ終わったら、廊下の箱を資料室に戻しておいてくれるか」

 

教室の扉の横に、小さな段ボール箱が置かれていた。

 

「はい」

「中、冊子だから少し重いぞ。瀬川、手伝ってやって」

 

隣で椅子を引く音がした。

 

私は慌てて顔を向ける。

「一人で持てる」
< 40 / 756 >

この作品をシェア

pagetop