キスするくせに、彼氏じゃない。
「持ててるけど」
隣から声がした。
「……何」
「顔、険しい」
私は箱を抱え直した。
「元から」
彼が口元を手で覆った。
今度は、はっきりわかった。
「笑わないで」
「悪い」
声が全然悪いと思っていない。
悔しくなって歩こうとすると、箱の下へ手が入った。
「こっち持つ」
隣から声がした。
「……何」
「顔、険しい」
私は箱を抱え直した。
「元から」
彼が口元を手で覆った。
今度は、はっきりわかった。
「笑わないで」
「悪い」
声が全然悪いと思っていない。
悔しくなって歩こうとすると、箱の下へ手が入った。
「こっち持つ」