傷心な私と幼なじみ御曹司の契約結婚~不眠治療のハズが、20年分の執着愛で甘やかされています~
『第3条:甲(創)の極度な不眠症緩和のため、乙(莉緒)は毎夜同一のベッドに入り、密着状態で『抱き枕』となること』
「抱き枕!?」
「今朝は数年ぶりによく眠れた」
「だ、だからってこんなの……!」
創は莉緒の逃げ道を塞ぐように両手をソファーにつき、至近距離まで顔を近づけた。
整いすぎた顔が目の前に迫り、莉緒は思わず息を飲む。
「莉緒がいないと眠れない」
耳元で甘く囁かれた莉緒は真っ赤な顔で慌てた。
「でも、でも、こんなの契約書に書くことじゃないでしょ! それに私、まだサインしてないし!」
「サインなら、もう完了している」
創の指先が莉緒の頬をそっと撫で、吐息が耳をかすめる。
創はポケットから、莉緒が引っ越し時にサインした「荷物引き取り委任状」のコピーを取り出した。
その最下部には、小さく「※本署名は、桐生創との共同生活における付属契約にも適用される」と記載されている。
「付属契約……?」
「付属契約」
創はペラペラと結婚契約書を揺らしてみせる。
「毎晩よろしくな、莉緒」
「っ!」
騙された!
委任状の小さい注記なんて、見てるわけないでしょ……!
いや、見なきゃいけないんだけど、でもそんなの見ないよ!
仕組まれていた甘い罠に、莉緒の心臓は崩壊寸前なほど激しく跳ね上がった。
「明日は日曜だから、一日中ベッドで寝よう」
「いやいやいやいや、私、荷ほどきしたいし!」
「じゃあ、午前だけでもいい」
ずっとくっついていたいと言われた莉緒は、とんでもない契約をしてしまったと今さらながら反省した。
◇
まさか本当に離してもらえないとは思っていなかった。
ようやくベッドから解放された莉緒は、翔太のマンションから持ってきたインテリアの専門書を本棚に並べながら溜息をついた。
「抱き枕!?」
「今朝は数年ぶりによく眠れた」
「だ、だからってこんなの……!」
創は莉緒の逃げ道を塞ぐように両手をソファーにつき、至近距離まで顔を近づけた。
整いすぎた顔が目の前に迫り、莉緒は思わず息を飲む。
「莉緒がいないと眠れない」
耳元で甘く囁かれた莉緒は真っ赤な顔で慌てた。
「でも、でも、こんなの契約書に書くことじゃないでしょ! それに私、まだサインしてないし!」
「サインなら、もう完了している」
創の指先が莉緒の頬をそっと撫で、吐息が耳をかすめる。
創はポケットから、莉緒が引っ越し時にサインした「荷物引き取り委任状」のコピーを取り出した。
その最下部には、小さく「※本署名は、桐生創との共同生活における付属契約にも適用される」と記載されている。
「付属契約……?」
「付属契約」
創はペラペラと結婚契約書を揺らしてみせる。
「毎晩よろしくな、莉緒」
「っ!」
騙された!
委任状の小さい注記なんて、見てるわけないでしょ……!
いや、見なきゃいけないんだけど、でもそんなの見ないよ!
仕組まれていた甘い罠に、莉緒の心臓は崩壊寸前なほど激しく跳ね上がった。
「明日は日曜だから、一日中ベッドで寝よう」
「いやいやいやいや、私、荷ほどきしたいし!」
「じゃあ、午前だけでもいい」
ずっとくっついていたいと言われた莉緒は、とんでもない契約をしてしまったと今さらながら反省した。
◇
まさか本当に離してもらえないとは思っていなかった。
ようやくベッドから解放された莉緒は、翔太のマンションから持ってきたインテリアの専門書を本棚に並べながら溜息をついた。