私、いつの間に王子殿下の婚約者になったのでしょう? そして、悪役令嬢って何ですか?
息子のあまりのアホさ加減に本気で心配になった国王は、アーティ王子を隣国へ留学させることにしたのである。
それから七年の時を経て故国へ帰ってきたのが昨日というわけだ。
「それでね。昨日もアーパー王子が私に向かって、『相変わらず僕の婚約者は気位が高いな』と言ってきたのよ」
「……は?」
話が急展開すぎて、お茶のお代わりを注ごうとしていたセバスティアンの手が止まった。アーパーではなくアーティ王子ですと訂正するのも忘れるくらいに……。
「私驚いてしまったわ。いつの間に婚約したのかしらって」
「それで、何とお答えになったのですか?」
「婚約した覚えはございません、と申し上げたわ」
「当然ですね」
しかしである。レティシアが否定したにも関わらず、アーティ王子はこう言った。
『久しぶりに会ったからと言って、照れ隠しはよせ』
レティシアは思わず食べていたタルトをポロリと落としてしまった。
『そんな言い方はひどいです! レティシア様は聞きしに勝る悪役令嬢ですのね!』
アーティ王子の隣にいたツインテールのピンク髪の少女がいきなり叫びながら、レティシアに詰め寄ってきた。
それから七年の時を経て故国へ帰ってきたのが昨日というわけだ。
「それでね。昨日もアーパー王子が私に向かって、『相変わらず僕の婚約者は気位が高いな』と言ってきたのよ」
「……は?」
話が急展開すぎて、お茶のお代わりを注ごうとしていたセバスティアンの手が止まった。アーパーではなくアーティ王子ですと訂正するのも忘れるくらいに……。
「私驚いてしまったわ。いつの間に婚約したのかしらって」
「それで、何とお答えになったのですか?」
「婚約した覚えはございません、と申し上げたわ」
「当然ですね」
しかしである。レティシアが否定したにも関わらず、アーティ王子はこう言った。
『久しぶりに会ったからと言って、照れ隠しはよせ』
レティシアは思わず食べていたタルトをポロリと落としてしまった。
『そんな言い方はひどいです! レティシア様は聞きしに勝る悪役令嬢ですのね!』
アーティ王子の隣にいたツインテールのピンク髪の少女がいきなり叫びながら、レティシアに詰め寄ってきた。