私、いつの間に王子殿下の婚約者になったのでしょう? そして、悪役令嬢って何ですか?
『あの……アーパ……殿下。この小動物は何ですの?』
『小動物じゃないわよ! 私はリリアン・オーガスタ! 隣国のオーガスタ男爵家の娘でアーティ王子の恋人です!』
レティシアより頭一つ分小柄なリリアンは頭のてっぺんに生えているアホ毛を揺らしながら、頬を膨らませている。
『殿下の恋人ですか? このピンクのうさちゃんが?』
『誰がうさちゃんよ!』
ジタバタしているリリアンにクロエが「ほ~ら。うさちゃん人参あげるわよ」と言って、目の前にまるごと人参をぶら下げている。
クロエがリリアンをからかって……相手をしているうちに、レティシアはアーティ王子にもう一度尋ねる。
『それで、恋人ができたのですか?』
『ふっ! ショックか? 僕に恋人ができて』
「いえ全然」と言いかけたレティシアを無視して、アーティ王子は続ける。
『僕は真実の愛に出会ってしまったんだ。だが、安心してくれ、レティシア。僕の正妃になるのは君だ』
『いえ、ですから、そもそも殿下と私は婚約しておりません』
『小動物じゃないわよ! 私はリリアン・オーガスタ! 隣国のオーガスタ男爵家の娘でアーティ王子の恋人です!』
レティシアより頭一つ分小柄なリリアンは頭のてっぺんに生えているアホ毛を揺らしながら、頬を膨らませている。
『殿下の恋人ですか? このピンクのうさちゃんが?』
『誰がうさちゃんよ!』
ジタバタしているリリアンにクロエが「ほ~ら。うさちゃん人参あげるわよ」と言って、目の前にまるごと人参をぶら下げている。
クロエがリリアンをからかって……相手をしているうちに、レティシアはアーティ王子にもう一度尋ねる。
『それで、恋人ができたのですか?』
『ふっ! ショックか? 僕に恋人ができて』
「いえ全然」と言いかけたレティシアを無視して、アーティ王子は続ける。
『僕は真実の愛に出会ってしまったんだ。だが、安心してくれ、レティシア。僕の正妃になるのは君だ』
『いえ、ですから、そもそも殿下と私は婚約しておりません』