お隣さんの距離感がバグってます!
「おそい。あと5分遅かったら置いていくところだった」


「うそつき。空だって今起きたような寝癖ついてるじゃん」


「これは、その……わざとこういうセットなんだよ」


空はフイッと目を逸らして、少し耳を赤くしながら頭をくしゃくしゃと掻いた


優しくて爽やかな、朝の光にいちばん似合う私の幼馴染


ちっちゃい頃は、お互いの部屋の窓から糸電話を繋いで夜遅くまで喋ったり、私の手を引いてどこへでも連れて行ってくれた


あの頃は「空、大好き!」って、何にも考えずに言えたのに


高校生になって、空の背がグンと伸びて、肩幅が広くなって、声が低くなってからは……窓を開けるだけでも、なんだか少し心臓がうるさく鳴るようになってしまった


「ほら、早く着替えろ。下で待ってるから」


「わかった。すぐ行く!」


バタバタと制服に着替え、食パンを口にくわえて玄関を飛び出す


門の前に立っていた空は、私の姿を見るなり、あきれたように笑った。
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