お隣さんの距離感がバグってます!
ブロロロロロ……ッ!!!


雨音を切り裂くように、地響きのような重低音が響いた


前方の交差点から現れたのは、ライトを妖しく光らせる漆黒の大型単車


そのシートに跨り、雨の中でも一糸乱れぬ気高いオーラを放っているのは


――副総長の颯太さんだった


「おーおー、空くん。さっそくお仕置きが必要みたいだな?」


ヘルメットのシールドを上げ、ニヤリと好戦的に笑う颯太さん


その後ろからは、お兄ちゃんの乗る単車もゆっくりと近づいてくるのが見えた


「ひっ……!」


空の身体が瞬間的に強張る


だけど、空は私の肩を抱く手を、今度は絶対に離さなかった
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