お隣さんの距離感がバグってます!
私の手の上に重ねられた、空の大きくて熱い手


静まり返った部屋の中で、ドクドクと響く心臓の音が空に聞こえてしまいそうで、私は息をすることさえ忘れてしまいそうだった


「空、あの……手、」


「……あ、わりぃ」


空は我に返ったように慌てて手を離すと、顔を真っ赤にして教科書に視線を落とした


だけど、開いているページはさっきから1ミリも進んでいない


気まずいような、だけど心地いいような沈黙が流れる中、空がふと、部屋の隅にある小さな棚に目を留めた


そこには、小学生の頃に2人で遊んだプラスチックの小さなおもちゃの指輪が、今でも大切に飾ってあった


「それ……まだ持っててくれたんだな」


「え? ああ、これ? うん、なんとなく捨てられなくて」


「なんとなく、かよ」


空は少し拗ねたように笑うと、懐かしそうに目を細めた
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