お隣さんの距離感がバグってます!
そらの知らない、すずねの秘密
空がベランダから自分の部屋へ逃げ帰って、数日
学校の15センチ隣の席では、お互いにあの夜のことを意識してしまって、まともに目が合わせられないでいた
大人になったら結婚な、って……俺は忘れた日なんてないから
頭の中で空のあの低くて真剣な声が何度も再生されて、ノートを取る私の手は何度も止まってしまう
「おい、鈴音。ここ、次の小テストに出るぞ」
不意に、すぐ隣から空が声をかけてきた
机の下で、制服の袖からチラリと青と赤のミサンガを覗かせながら、空はいつもの爽やかな笑顔で微笑む
「あ、う、うん……ありがと」
そっけない態度をとってしまうけれど、本当は嬉しくて胸がいっぱいだった
空は私のことを、真面目で地味な、守られるだけの幼馴染だと思っている