お隣さんの距離感がバグってます!
「鈴音、今日も空の奴に変な真似はされなかったか?」


「大丈夫だよ、お兄ちゃん。……それより、これ」


私はいつものおっとりした雰囲気を少しだけ引っ込め、スクールバッグから一冊の古いノートを取り出して、デスクの上にコトッと置いた


その中身は、敵対勢力である『神代(かみしろ)』の最近の動向、チームの資金源、そして次の襲撃予測エリアが、完璧に、かつ恐ろしいほど冷徹にまとめられたデータだった


学校で一番真面目で大人しい学級委員長、一之瀬鈴音


その本当の裏の顔は、あまりに気高く最狂の組織『黒曜』の頭脳


――すべての作戦を影で組み立てる、最年少の『天才参謀』だった


「さすが鈴音ちゃんだね。神代の動きが完全に筒抜けだ。あなたのおかげで、私たちの団員を無駄に傷つけずに済む」


澪さんがノートをめくりながら、心底感心したように気高い笑みを浮かべる


「本当、鈴音は可愛い顔して、黒曜で一番えげつない作戦を立てるよなぁ。そこがまた最高なんだけど」
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