お隣さんの距離感がバグってます!
「……っ」


空は悔しそうに拳を握りしめ、言葉を飲み込んだ


その後、またしてもお兄ちゃんたちの単車で家まで強制送還された私たち


祭りの終わりの静かな夜


私は自分の部屋の窓を開け、隣の窓をトントンと叩いた


ガラッと窓を開けた空は、いつもよりずっと暗い表情をしていた


「空、さっきは助けようとしてくれて、ありがとう」


「……ありがとなんて言うなよ」


空は窓枠をギュッと掴み、前髪の隙間から、どこか切なそうな目で私を見つめた


「俺、全然ダメだった。黒曜の先輩たちが来たら、何もできなかった。……お前のお兄さんたちがあれだけお前にベタベタしてんの、ただの過保護じゃなくて、それだけの強さがあるからなんだろ。俺……アイツらが、めちゃくちゃ羨ましいよ」
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