お隣さんの距離感がバグってます!
後夜祭のフォークダンス
夏休みが明け、学校は一気に文化祭の準備で慌ただしくなった
あの夏祭りの夜以来、隣の席の空はどこか遠い目をすることが増え、サッカー部の居残り練習にも今まで以上に打ち込んでいた
『黒曜』の圧倒的な強さを目の当たりにして、自分との実力差にひどく悔しい思いをしたのだろう
私はといえば、学校ではいつも通り真面目な学級委員長として文化祭のシフト調整に追われ、放課後は生徒会室で『神代』の動向を冷徹に分析する参謀としての二重生活を続けていた
そして、文化祭の当日
夕方のグラウンドには、大きなキャンプファイヤーの炎がパチパチと音を立てて夜空を焦がしていた
フォークダンスの軽快な音楽が流れ始め、生徒たちが楽しそうに手を繋いで輪を作っていく
「あ、鈴音ちゃん。やっと見つけた」
人混みをかき分けて現れたのは、隣のクラスの日向くんだった