お隣さんの距離感がバグってます!
あの廃工場の夜から、私たちの世界は一変してしまった


学校の窓際、一番後ろの15センチ隣の席


いつでも空(の端正な横顔が見えるその『特等席』は、今や100キロも離れているかのように冷たく、遠い場所に変わっていた


「神谷、ここのプリント隣に回して」


「あぁ、悪い」


空は私と一切目を合わせない


受け取る指先が触れ合うこともなく、ただ事務的に紙の束が渡される


ちっちゃい頃からずっと隣にいて、カーテン越しに「おはよ」って言い合って、私のリボンを優しく直してくれた、あの優しくて爽やかな幼馴染の空は、どこにもいなかった


学校での普通の幼馴染のフリじゃない


これは、完全な『他人のフリ』だ


自分が命がけで守ろうとした女の子が、実は誰もが恐れる最狂の組織『黒曜』のトップたちを指先一つで動かす『参謀』だった
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