お隣さんの距離感がバグってます!
その圧倒的な実力差に、空のプライドと自信は完全に粉々にされてしまったのだ。


「鈴音ちゃん、今日の放課後、ちょっといい?」


お昼休み、教室の入り口に隣のクラスの日向くんがやってきた


相変わらずひまわりのように眩しい笑顔だけど、今の私の心にはその明るさが少しだけ苦しい


「あ、日向くん、どうしたの?」


「文化祭の片付けの続きで、ちょっと手伝ってほしいところがあってさ。……あ、今回は邪魔が入らないといいんだけど」


日向くんがチラリと後ろの席の空に視線を向ける


いつもなら、ここで空が椅子を派手に引いて怒鳴り込んできたはずだった


だけど、空は机に突っ伏したまま、ピクリとも動かなかった


「……うん。放課後、手伝うね」


わざと大きな声でそう答えてみても、空からの反応は何もなかった


制服の袖の奥で、お揃いのミサンガが酷く冷たく感じられて、胸の奥がキュンと萎んでいく
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