お隣さんの距離感がバグってます!
「鈴音、行ってこい。何かあったら、いつでも兄さんが後ろにいるからな」


「……うん! 澪さん、颯太さん、お兄ちゃん、本当にありがとう!」


最狂で、あまりに気高い彼らに心からの感謝を告げ、私は走った


もう黒曜の参謀としての計算はいらない


空の部屋の窓に向かって、ただ真っ直ぐに走る


家に帰り、自分の部屋の電気をつけないまま、私はベランダへ出た


冷たい冬の夜風が頬を打つ


15センチ先にある、空の部屋の窓


この数ヶ月、ずっと冷たく閉ざされていたそのガラスを、私は震える指先で、トントン、と小さく叩いた


「……空。起きてる?」


静寂の中、私の小さな声が響く


もう来ないでくれって言われたらどうしよう


チョコなんていらないって拒絶されたらどうしよう
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