お隣さんの距離感がバグってます!
秘密の恋の、その先へ
あの凍えるようなバレンタインの夜から、季節は巡り、世界は鮮やかなピンク色の桜で満たされていた
高校3年生の春
始業式の日の朝、私はいつも通り、カーテンを開けて隣の窓をガラッと開けた
「空、起きてる?」
「おう、起きてる。……鈴音、リボン、ちょっと曲がってるぞ」
窓枠に肘をついた空が、眩しそうに目を細めて爽やかに笑う
15センチ隣の窓
ちっちゃい頃からずっと見てきた景色なのに、今は空の視線を感じるだけで、胸の奥が甘く、愛おしく疼く
私たちは、晴れて『恋人』同士になっていた
そんな私たちの新学期