クリスマス*ガーデン

 小屋の外は吹雪、ガタガタと冷たい風が、戸口を叩く激しい音がする。

 無事だといいけれど……。


「他の小屋とは、連絡は取れないのかしら?」

「すいません、ここは非常時用の小屋で、通信手段がないんです」


 朝まで、いや、吹雪がおさまるまで待つしかない。


「……」


 遅れて歩く私を、心配いしてくれていた、大野さんとパーティのみんな。

 後ろにいたはずのインストラクターが、ずっと見えない。

 あの時、人だと思ってついて歩いた影が、違うと気付いた瞬間、自分が遭難したことが、わかった。


「……」


 大野さんたち、探していないといいけれど……。



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