お隣さんの恋愛事情



―――………



そんなこんなで部屋に案内されたあと、メンバーも揃い、人生初の合コン!!!が始まった。





………が。


何なんでしょう、この雰囲気。私の周りに誰もいないって何なんでしょう?
4対4の合コンです。てことは、せめて2対2くらいの割合になっていいはずです。



なのに、私は一人で唐揚げ食べてます。
えぇ、そりゃ黙々と食べてます。



なぜ?!?!



「ちょっと恭子!」



「はい!」



「あんた何一人で唐揚げ食べてんのよ!」



「だって話す人いないんだよ!女の子だって、朝子の友達だし知らないし!てゆーか何でこんな状況なのか逆に聞きたいくらいだし!」



「あんたまさか、男からばっかりが寄ってくるもんだとか思ってないよね?」



「だって、朝子何も喋るなって…」



「バカかお前は!!!」



小声ながらも耳元で叫ばれ、口に入っていた唐揚げが飛び出す。



「あんた今日何しに来た。」



真顔で鬼のような形相に寒気がします。てゆーか朝子、だいぶキャラ違くね?



「あんた今日を逃したら一生男できないよ。あんたの脳内計画丸つぶれだよ。」



「いや、もう既に丸つぶれてますが。」



「足出せ!色気出せ!なんなら乳も出せ!」


「捕まるよ!私露出狂とかで警察捕まりたくない!」



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