サクラサク
『Christmas present』

クリスマスの仕事帰り、
交差点にさしかかり
思い切ってあなたの家の方向にハンドルを切った

プレゼントは用意してたけど
渡す勇気がなくて部屋に置きっぱなし

でも衝動なんてこんなもの
いつも見かける寂しい空き家が私なら
そこに住んで欲しいのはあなた

あなたの部屋の近くに車を止めて
なぜだか急ぎの早歩き
アスファルトが凍っててすべって膝をすりむいた
痛さのあまり涙がでる
マスカラがにじむけれど
なんだかもうあなたの顔が見られたらどうでもよし!!

チャイムを押すとあなたが出てきた

「1人で寂しいと思ったから来たよ!!」

勇気を振り絞って笑った

「プレゼントは?」

冗談ぽく笑うから

「私です」

これまた笑って答えると

「いらね」

って笑われた

いつもだったら流せる
けど思わず涙が出た
慌てるあなたに

「そこで転んで痛かった…」

訳の分からない言い訳をしながら泣いた
あなたは私を部屋に上げてくれて
膝のケガをそっとそっと治してくれた

「いらなくなんてねーよ」

つぶやいたあなたの言葉が最高のクリスマスプレゼント
< 23 / 46 >

この作品をシェア

pagetop