サクラサク
『おかえり』

家に帰ってきて、玄関のドアを開けた時
急に涙ぐみそうになって驚いた

『あなたを心から出迎えたい』

家じゃなくていい
駅の改札でも、待ち合わせでも
どこででも

笑って手を広げて
あなたを包み込める存在になりたい

家に上がって、廊下を通るとき
やっぱりやっぱり
涙は押さえきれず

ほろりほろり

桜吹雪のように舞い散った

家になりたいわけじゃない
だけどあなたの心の『玄関』になって
ノックされるのを待っていたい

そしたら笑顔で
『おかえり』
って言いたいんだ
< 41 / 46 >

この作品をシェア

pagetop