ハクバの王子
あんまり桜の女を見てると変に思われると思い、
すぐにその場を立ち去った。


『やっぱ、さっきの女あの時のアメ女に似てたかも・・・』


でも、まさかまた会えるなんて都合のいいことあるわけないよな。



『やべぇな・・・俺、犯されてるわ・・・』



さっきの桜女のせいで
アメ女のことを鮮明に思い出した。

つうか、忘れたことないけど
前よりも恋しくなった。


想っても
もう会えない相手。

忘れなければ・・・




そう思っていたのに。



「ああー・・・ったく!どうすんだよ!!」

このどうにもならない感情をどうしたらいいのか分からず
頭をガシガシと掻きむしった。







アイタイ・・・







そんな気持ちが強くなるだけだった。
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