奴のとなり



話を察するに、あたしはこの人に何かをされるらしい。



不安に感じてるのが顔に出てたのか、


「あらっ、そんな顔しなくても大丈夫よー。こう見えても腕は確かなのよー」


と、からから笑う。



とっても仕草が綺麗で、思わず見惚れてしまう。



「早く、こっち来て!!腕がなるわぁー」



彼、いや、彼女になすがままで、そういえばキサラギさんって思って振り返ると、彼女は手をひらひら振ってドアの前。



「皐月に任せれば普段の10倍は綺麗にしてもらえるから安心して!!私は帰るけど、連絡先預けといたからまた連絡ちょうだいね!」



そう言って、あたしを残して行ってしまった。











< 333 / 555 >

この作品をシェア

pagetop