奴のとなり



二人して桃矢くんに期待の目



言うの?



言っちゃうの?



魔女とか妖精とか仏頂面で言っちゃうの?



これ、見逃さない手はないんですけど!



「あー…」



桃矢くんは困ったようにメニューとにらめっこして、ついに口を開いた



あたしと皐月さんの興奮は最高潮で、お互い手を握りあって奇跡の瞬間を待ってた



でも期待した展開にはならなかった



いつもの何を考えてるか分からない顔でしれっと



「コレとコレとコレで」



「かしこまりました〜」



え…?



思わず顔を見合わせて、お互いの間抜けな顔を確認する



桃矢くんはあたし達よりも上手らしい



もうすでにしらっと水を飲んでる











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