奴のとなり



リンゴ食べ過ぎに始まり



それが元になった不眠、吐き気



その話しを小悪魔さんは真剣な面もちで聞いていたのは最初の触り程度だった



途中から何か違うことを考えてるような素振りを見せてみたり



クスクス笑って話を聞いたり



「私たち、馬鹿ね」



と楽しそうに笑っていた



話し終えると、1日の終わりみたいに深呼吸して、真面目な顔であたしを見る



「確認しとくけど、避妊はちゃんとしたのね?彼は関係ないって話そうとしないから」



さっきは気迫に圧されて何も返せなかったけど、今回ばかりはきちんと頷いた



安心したように手を叩いて笑う小悪魔さん



あたしは今更ながら気づいたことがある



「ねぇ、小悪魔さんですらそう思ってたなら、桃矢くんとかケイちゃんとかナナミさんも…?」



「もちろんそうね。ナナミって人は知らないけど。黒田くんなんて自分の子供が出来たみたいに喜んでたわ。もちろん私は心配はしたけど、何でか嬉しかったのよね」



「不思議よね」



そう言って小悪魔さんは自嘲気味に笑う



あたしの知らないところで、沢山の人があたしのことを考えてくれてて



赤ちゃんじゃなくてリンゴだけど



もしも本当にそうなってても彼女たちは心配ながらも応援してくれるんだってわかって嬉しかった



ちょっとリンゴなのが残念なくらい・・・って



「桃矢くんたちに知らせないとっ!!」



あたしは大変な事態に気がついて、勢いよく立ち上がると、秘密基地から飛び出そうと足を踏み出す



と、同時に手を掴まれた









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