奴のとなり
いつもの奴風に、
大事な部分は端折ってみた。
どうだ!
とばかりに、ふふんと言ってやった。
閉じていた瞼は、
かっと見開かれ、奴は飛び起きた。
効果覿面。
ただ・・・、
非常に怖いと感じるのはあたしだけ?
目を合わせたくなくて、
奴を通り越して、窓の外を見る。
今日天気いいよね。
雀とか仲良さそうに飛んでるよ。
あんたも、そんな顔しないで外見たらいいのに。
って言いたいけど、言ったら命を奪われる気がする。