林檎と、キスと。
「わ…、わたしもっ…」
彼を真似るかのように、正座をしたわたし。
フォークを握りしめる手を膝に置き、
「好き……」
とつぶやいた。
頭のてっぺんを掴まれて、ぐっと持ち上げられたように伸びた背筋が、ポカポカと温かい。
緊張そのものだった彼の表情が、ゆっくりと明るい表情へ変わっていく。
「マジ!?やっぱり、そうだったかぁ~」
彼が胸をなで下ろし、大きく息を吐くと、部屋中に漂っていた重苦しい空気がやわらかな空気へと変わり、わたしの心をくすぐった。
ドキドキと心臓が送り出す血液が、体じゅうに熱を運ぶ。
まるで、昨日下がった熱が、またぶり返してしまったんじゃないかと思うくらいに体が熱い。