彼は真面目な優等生.2
9.不安
「ちょっと、俺はまだ話し終わってねぇーんだけど…」
「悪いけどこんな時間まで2人だけにしてあげるほど、俺は優しくないから。」
いつもより
よく話してる蒼君にも驚いた…
でも、私がもっと驚いたのは
すごく怒ってる…
あの蒼君が
こんなに怖い
表情になるんだ…
「亜華里、行くぞ。」
「あっ、うん…」
―10分後…
家の前につくとずっと無言だった蒼君が口を開いた…
「…亜華里。」
蒼君…
声がどこか悲しそうな感じがするよ…
………。
「…ごめんね…」
「えっ??」
「龍と2人でいて…」
「あぁ…」
「たまたま会っただけだからね!?」
「うん。」