僕たちは回り続ける
梓は自販機でジュースを落とすと近場の公園のベンチに座り込んだ。理生もそれに倣ってこーラを落とす。


「駿君記憶喪失なんだって」

「知ってる」

「もしかしたら、ジルが駿君なのかな」

「……同じことを小野瀬と話した」

「ジルに合いに行こう」

「どうやって」

「うーん、ジルはアンドープロモーションだったはず。そこにスカウトされれば
なんとか」

「どっちが」

なんて無謀な。芸能人になりたい人なんて山ほどいるだろうに。静香なら行けそうだが、彼女が協力してくれるとは限らない。


「梓。梓かわいいじゃん」

「ないない」
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