実の弟に恋をしました。



レジで会計を済ませ、二人肩を並べてスーパーを出る。


…てゆうか、重っ!


4人分の食材の入った買い物袋の重みが、ズシンと肩に響く。



「…貸して」


見かねた陸が、あたしの手から買い物袋をサッと取り上げた。


「あ、ありがと…」


……悔しいけど。

こうゆうさりげない優しさに、キュンとときめいてしまう。


それに、陸はいつも車道側を歩き、こうしてあたしの安全に気づかってくれるんだ──…。


そうゆう陸の優しいとこ、昔から大好き。



「…陸、一緒に持とう?」

「え!い、いいよ、恥ずかしい」


「いいじゃん、たまにはっ」


そう言って、半ば無理矢理袋の片方を持ち上げた。



なんか、こうしてると本当に新婚さんみたいだ。



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