ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
寝起きじゃなければ、嘘をついて明るく振る舞うこともできたのだろうか。
「意外だな。」
「でしょ…」
違う…?
もしかしたらアタシは、ユッキーに気に掛けてほしかったから、本音をぶちまけたのかも?
アサミにすら、言ったことのない事実。
「あれ?美優、夏が一番好きとか昔言ってなかったっけ?」
「昔…ね。」
「アタシは夏は、開放的になれるから好きぃ〜!!」
そう、それだ。
開放的になる人間が多くなるからアタシは夏が嫌いになったんだ。
とりあえずホテルに向かい、荷物を置く。
部屋はちゃんと2つ取ってあり、アタシとアサミが当たり前だけど、同じ部屋だ。
「夜這いするしかないな(笑)」
「マジ?」
「この旅行、かなりチャンスでしょー!!」