ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「でも、沖縄はいい所だよ。都会にはないものが、たくさんあるから。」
「そっか。」
「たった1泊2日だけどさ、色々いいトコ見つけて帰ろうな!!」
さっきまでの顔が嘘のように、また少年のような笑顔をアタシに向ける。
「うん!!」
ねぇ、どっちが本物のユッキーなのかな?
たまに見え隠れする、その悲しい顔が、本物のユッキー?
知りたいよ。
「着いたっ!!」
しばらくして、海に面した場所にある水族館に着いた。
「俺が出すよ!!」
「え、いいよ。」
「たまには女らしく、甘えたりしたら?」
「うーん。」
「今日は、美優ちゃんのための旅行なんだし、店長が一緒に来ててもそう言うと思うよ?」
「じゃあ。」
「うん。」